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ロサンゼルスの山火事について考える
2025年1月のロサンゼルスの大規模な山火事の損失は20兆円を超えると言われております。
山火事が広範囲に至った理由としていくつか考えられます。
・気候変動
地球温暖化により降雨量が減り干ばつ・乾燥状態となり火災が起こりやすい状態となっていました。
・サンタアナの風
この地域に秋から冬にかけて吹く乾燥した強風をサンタアナの風と呼びます。このサンタアナの風が火災の範囲を広げたと言われています。
・都市計画
アメリカは日本に比べてはるかに自然部が多いです。都市開発が広がり、都市部と山間部の境界線が曖昧になったことで山火事が住宅地にも及んだと考えられます。
・建物構造
大規模火災においては小さな要因かもしれませんが、ロサンゼルスの住宅地に耐火性の低い建物が多かったことも火事が広がった可能性があります。
これらの要因でこのような山火事となったようですが、日本では考えられない規模ですね。
世界では毎年広範囲の山火事が発生しており地球環境にも影響を及ぼしていますが、今回はロサンゼルス・ビバリーヒルズというアメリカの高級住宅街も巻き込んだ災害だったため社会・経済的にも世界に波及していくでしょう。
火災の損害だけでなく保険金の額も大変なことになりますね。
我々不動産・建築に携わる者としては、都市計画や建物の構造などについて情報を発信していかなければならないと感じました。
規模は違えど東京においても木密地域と言われる木造建築物の密集地が多く存在しています。
宅地開発だけではなく、不燃化などのアクションにもう一度着目することが大事なように思います。
今回の山火事で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。