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ウッドショックの考察 2021年6月

ここ最近新聞でもウッドショックの記事をよく目にするようになりました。

世界的な木材の高騰により木造新築工事の建て控えが起きております。

弊社も現在施工中の物件以降は木造新築工事の着工の予定は立てておりません。

日本の木造建築は木造軸組工法(在来工法)と木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の2つに大別することができます。

在来工法は日本では主流となっている建築工法で世界的シェアではツーバイフォー工法が主流です。

工法によって木材の規格サイズや施工方法が異なります。

現時点では価格の高騰が顕著なツーバイフォー用の木材とそこまで高騰していないが在庫がない在来用の木材という状況です。

ツーバイフォー(2×4)の方が世界標準なので物はあるけれども世界中で取り合いになり価格が高騰し、
日本での流通がメインの在来の木材は海外ではシェアが低いため規格・工法のため在庫が不足していると言い換えることができます。

在来木材の製材には設備投資が高額という問題もあり、在庫不足に拍車がかかっています。

では在来・ツーバイフォーに限らず木材の高騰はいつ落ち着くのでしょうか?

本日専門家の方と意見交換しましたが夏以降更に価格が高騰すると考えられているようです。

夏以降が本当のウッドショックになるということです。

そして年明けに少し価格が落ち着き現在の状況までは戻るであろう、というのが専門家の方の意見です。

木材以外にクロス(壁紙)などの塩ビ材や鋼材そして産業廃棄物処分費も年々価格高騰しています。

年明けの状況が木材コストのスタンダードとなるという可能性もあるでしょう。

年内の建て控えは加速する可能性がありますが、少しでもコストを下げる努力を業界全体で考えていかなければなりません。

弊社はツーバイフォー工法をメインとしております。

取引先のツーバイフォーの木材卸業者さんと木材コスト削減についてディスカッションを開始しており、さらにエスクロー信託建築管理システムを活用することで従来までのコストまでは下がらないでしょうが近づける努力をして参ります。

先の読みにくい時代になりましたので上記も覆ることもあるかもしれませんが、大切なことは準備し行動すること。

また時期を見てウッドショックの見通しについてお伝えできればと思います。

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