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水耕栽培の技術がウニ養殖にも?植物工場から広がる新しい一次産業の可能性
「水耕栽培」と聞くと、レタスなどの葉物野菜を室内で育てている光景を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実際、水耕栽培による植物工場では、栽培ラックに野菜を並べ、光、水、養分、温度などを管理しながら農作物を生産します。
しかし、水や生育環境をコントロールするために研究されてきた技術の可能性は、野菜の栽培だけにとどまりません。
弊社が継続的に取引している、水耕栽培の研究・開発・コンサルティングを行う企業では、レタスなどの葉物野菜だけでなく、栽培が難しいとされるメロンやわさびなどについても研究・栽培を行っています。
そして現在、こうした技術の応用先の一つとして取り組んでいるのが、
「ウニの陸上養殖」
です。
先日、弊社からもウニ養殖施設で使用する照明器具の部材を納品させていただきました。
今回は、水耕栽培からウニの陸上養殖へと広がる技術と、新しい一次産業の可能性についてご紹介します。

水耕栽培の技術がウニ養殖にも?植物工場から広がる新しい一次産業の可能性
そもそも水耕栽培とは?
水耕栽培とは、基本的に土を使わず、水に溶かした養分などを利用して植物を育てる栽培方法です。
露地栽培では、
- 土壌
- 気温
- 雨量
- 日照
- 季節
など、自然環境から大きな影響を受けます。
一方、水耕栽培や植物工場では、設備を利用して植物が育つ環境を管理します。
例えば、
- 水
- 養液
- 光
- 温度
- 湿度
- CO2
- 空調
などを適切に管理することで、外部環境に左右されにくい栽培を目指します。
つまり、水耕栽培で重要なのは単に「土を使わない」ということではありません。
生物が成長する環境を研究し、その環境を設備によってつくり出すこと
も重要な考え方の一つです。
レタスだけではない水耕栽培の可能性
植物工場というと、レタスなどの葉物野菜をイメージする方が多いと思います。
弊社の取引先でも、レタスなどの葉物野菜について栽培効率を高める研究・開発を行っています。
しかし、研究対象は葉物野菜だけではありません。
例えば、
メロンやわさび
といった、水耕栽培では難易度が高いとされる作物についても研究・栽培を行っています。
メロンは葉物野菜とは異なり、果実を実らせ、糖度や品質まで考えなければなりません。
わさびも、生育環境に対する要求が高い作物として知られています。
こうした作物を栽培するためには、それぞれの植物がどのような環境で成長するのかを研究し、適した環境をつくる必要があります。
そして、この「生育に適した環境をつくる」という考え方が、農業以外の分野にも広がっています。
水耕栽培で培った技術をウニの養殖へ
その一つが、今回ご紹介するウニの陸上養殖です。
一般的にウニというと、海で育ち、漁業によって水揚げされるイメージがあると思います。
しかし、弊社の取引先では、水耕栽培などで培ってきた技術やノウハウを応用し、陸上施設でウニを養殖する取り組みを行っています。
実際の施設には複数の大型水槽が設置され、ウニの養殖が進められています。
【ここに今回撮影したウニ養殖施設全景の写真】
植物を育てる場合とウニを養殖する場合では、当然ながら必要となる技術や条件は異なります。
しかし、
水を管理する
生育環境を管理する
設備によって一定の環境をつくる
という点には共通する考え方があります。
水耕栽培で培われた研究やノウハウが、農業という枠を越えて水産分野にも展開されていることは、非常に興味深い取り組みだと感じています。
なぜウニを陸上で養殖するの?
天然の水産資源は、自然環境から大きな影響を受けます。
海水温の変化、餌となる海藻の状況、海洋環境などによって、生育状況や漁獲量が変化する可能性があります。
これは農業と似ています。
農業でも、
- 猛暑
- 豪雨
- 干ばつ
- 台風
- 日照不足
などによって農作物の収量が変化します。
そこで一つの選択肢となるのが、
人間が管理できる環境で生産すること
です。
農業であれば水耕栽培・植物工場。
水産業であれば陸上養殖。
対象となる生物は異なりますが、自然環境だけに依存しない食料生産という点では共通する部分があります。
「獲る」だけでなく「育てる」という選択肢
水産物についても、天然資源を「獲る」だけではなく、養殖によって「育てる」という方法があります。
さらに陸上養殖では、海そのものを養殖場所とする従来の方法とは異なる生産拠点を検討できる可能性があります。
これは、食料生産の場所についても新しい可能性を生みます。
植物工場が「畑以外の場所でも農産物を生産する」という発想であるとすれば、陸上養殖もまた「海だけに依存しない水産物生産」という考え方につながります。
農業と水産業の境界が変わっていく?
水耕栽培からウニ養殖への技術展開を見ていると、これまで別々に考えられてきた農業と水産業にも、設備面では共通する要素があることが分かります。
例えば、
- 水
- 温度
- 光
- 電気
- 配管
- 水質
- 生育環境
- 生産設備
などです。
もちろん、植物とウニでは必要な環境や専門技術は異なります。
それでも、これからの一次産業では、
「自然環境に合わせて生産する」だけでなく、「生産に適した環境を設備によってつくる」
という考え方が、さらに重要になっていくのではないでしょうか。
食料自給率を考えるうえでも注目したい
日本は食料の多くを海外からの輸入に依存しています。
さらに近年は、異常気象や温暖化、国際情勢の変化など、食料を安定的に確保するうえで考えなければならない問題が増えています。
水耕栽培や植物工場、陸上養殖だけで、日本の食料問題をすべて解決できるわけではありません。
しかし、
国内で食料を生産する方法を増やすこと
自然環境の影響を受けにくい生産方法を研究すること
には大きな意味があります。
露地栽培、施設園芸、水耕栽培、植物工場、天然漁業、海面養殖、陸上養殖。
それぞれの長所を活かしながら国内の生産方法を多様化することが、将来の食料安全保障を考えるうえでも重要ではないでしょうか。
植物工場や陸上養殖は企業の新規事業にも
水耕栽培や植物工場、陸上養殖は、農業・漁業関係者だけが検討する事業とは限りません。
食品、飲食、建設、不動産、エネルギーなど、異業種の企業が一次産業へ参入する可能性もあります。
一方で、新規事業として取り組むのであれば、
「栽培・養殖できるか」だけではなく、「事業として継続できるか」
を考えなければなりません。
技術だけでなく、
- 初期設備投資
- 電気代
- 水道・水処理
- 人件費
- 生産量
- 販路
- 販売価格
- 建物
- 土地
- 維持管理
などを含めて事業性を検討する必要があります。
そのため、植物工場などへの新規参入を考える場合には、研究・開発や栽培技術を持つ専門企業と相談しながら計画を組み立てることが重要です。
水耕栽培の研究・開発・コンサルティング企業と連携しています
弊社では、水耕栽培の研究・開発、植物工場の設計、栽培指導、コンサルティングなどを行う専門企業と継続的に取引しています。
レタスなどの葉物野菜だけでなく、メロンやわさびなどの栽培にも取り組み、今回ご紹介したように、技術の応用によるウニの陸上養殖にも取り組んでいます。
弊社自身が栽培や養殖の研究・開発を行っているわけではありません。
水耕栽培や植物工場への参入を検討している企業、農業事業者、投資家の方からご相談をいただいた場合には、こうした研究・開発・コンサルティングを行う専門企業をご紹介することが可能です。
レジスタは設備・部材の供給でプロジェクトを支えています
弊社レジスタ合同会社では、こうしたプロジェクトを設備面から支援しています。
これまで植物工場などに、
- 栽培用ラック
- 照明器具関連部材
- 各種設備部材
などを納品し、案件によってはラックの組立や関連作業にも対応してきました。
今回のウニ養殖施設についても、照明器具に使用する部材を納品させていただきました。

実際に水槽が並び、ウニが養殖されている現場を見ると、水耕栽培の技術が農業以外にも広がっていることを実感できます。
弊社としても、こうした新しい一次産業の取り組みに設備・部材の供給という形で関われることに、大きな可能性を感じています。
不動産会社として工場・倉庫・土地探しもサポート
そして、レジスタがもう一つお手伝いできるのが不動産です。
植物工場などを事業として始めるためには、設備だけではなく「場所」が必要です。
例えば、
- 空き工場
- 倉庫
- 遊休施設
- 廃校
- 事業用地
などを活用できる可能性があります。
ただし、物件を選ぶ際には賃料や広さだけを見るわけにはいきません。
事業内容に応じて、
- 電気容量
- 給排水
- 排水
- 床荷重
- 天井高
- 搬入経路
- 設備設置スペース
- 用途地域
- 建物用途
- 周辺環境
などを確認する必要があります。
弊社では不動産会社として、植物工場などの事業を検討する企業に対し、事業内容を踏まえた工場・倉庫・土地探しについてもお手伝いしています。
「一次産業×不動産×設備×エネルギー」という可能性
水耕栽培や植物工場を考えていくと、農業だけでは完結しません。
例えば、
植物工場 × 空き工場
植物工場 × 遊休不動産
植物工場 × 太陽光発電
植物工場 × 蓄電池
など、さまざまな組み合わせが考えられます。
今回のように技術を水産分野へ応用すれば、
陸上養殖 × 遊休施設
という可能性も出てきます。
また、農業、地域活性化、省エネルギー、脱炭素などに関係する事業では、事業内容や時期によって国や自治体の補助金・助成制度を活用できる可能性もあります。
今後、弊社でも、
一次産業 × 不動産 × 建築設備 × エネルギー
という視点から、新しい事業の可能性について情報発信していきたいと考えています。
まとめ|水耕栽培から広がる新しい食料生産
水耕栽培というと、「室内でレタスを育てる技術」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし、その背景には、水や光、温度などを管理し、生物の生育に適した環境をつくるための研究があります。
その研究がレタスからメロンやわさびへ広がり、さらに技術の応用によってウニの陸上養殖という水産分野にも展開されています。
今回ご紹介した施設でも、実際にウニの養殖が行われています。
弊社では、水耕栽培の研究・開発・コンサルティングを行う専門企業と連携しながら、設備・部材の供給、関連作業、そして不動産会社として工場・倉庫・土地探しなどをお手伝いしています。
「新規事業として水耕栽培を検討したい」
「植物工場について専門企業に相談したい」
「農業分野への投資に興味がある」
「空き工場や倉庫を新しい事業に活用したい」
「植物工場を開設するための物件を探したい」
このような段階からでも、お気軽にご相談ください。
水耕栽培から植物工場へ。そして農業から水産業へ。
新しい一次産業の可能性を、専門企業と連携しながら今後もご紹介していきます。
レジスタ合同会社
東京都中央区日本橋人形町3-3-5天翔日本橋人形町ビル206
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