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信託与信で建材商社は何が変わるのか?建築業界の新しい取引の可能性

建築業界では近年、「信託与信」という新しい考え方が少しずつ注目され始めています。

エスクロー信託建築資金管理システムでは、施主様が預託した建築資金を信託会社の信託口座で管理し、工事の進捗(出来高)に応じて工事代金を支払います。

この仕組みでは、元請建築会社だけでなく、条件が整えば建材商社や住宅設備機器商社、下請工事会社へも信託口座から直接支払いを行うことが可能です。

しかし、このお話を建材商社様へご提案すると、よくいただくご意見があります。

今回は、その背景と、信託与信が建材商社にもたらす可能性についてご紹介します。

 

建材商社様からよくいただくご意見

実際にご提案すると、次のようなお声をいただくことがあります。

「建築会社様と基本契約を締結しているので、契約先以外から入金される場合は社内承認が必要になります。」

あるいは、

「仕組みとしては素晴らしいと思いますが、前例がないので現時点では対応が難しいです。」

これらは決して否定的な意見ではありません。

むしろ、建材商社として当然のリスク管理であり、慎重な姿勢だと私たちは理解しています。

 

建材商社が慎重になる理由

建材商社は、

長年にわたり建築会社との信用取引を積み重ねてきました。

契約先は建築会社であり、

請求書の発行先も建築会社です。

そのため、

突然「信託口座から支払います」と言われても、

社内ルールとの整合性や契約上の確認が必要になるのは当然です。

新しい仕組みである以上、

慎重に検討されるのは自然なことだと考えています。

 

実はすでに対応いただいている商社もあります

一方で、

すべての商社様が対応できないわけではありません。

実際に、

エスクロー信託建築資金管理システムでは、

新築注文住宅の建築工事において、建材商社様へ信託口座から直接支払いを行った実績があります。

つまり、

「前例がない」のではなく、

すでに前例は存在しています。

もちろん、すべての案件で同じように進められるわけではありませんが、

信託与信という考え方にご理解いただき、ご協力いただいている商社様も実際に存在します。

 

信託口座からの支払いは勝手に行われるものではありません

「契約関係はどうなるの?」

というご質問もよくいただきます。

エスクロー信託建築資金管理システムでは、

信託口座から商社様へ直接支払いを行う際、

元請建築会社と商社様が連名で記名・押印した同意書面を取り交わします。

つまり、

商社様へ無断で支払先が変更されることはありません。

関係者全員が内容を確認し、合意したうえで運用されます。

そのため、

契約や資金の流れが不透明になることはなく、

透明性を確保した運用が可能です。

 

信託与信は建材商社にもメリットがあります

信託口座から直接支払いを受けることで、

商社様には次のようなメリットが期待できます。

貸し倒れリスクの軽減

支払原資は施主様が信託会社へ預託した建築資金です。

そのため、

通常の売掛取引と比較すると、

代金回収リスクの軽減が期待できます。

 

資金回収の早期化

出来高払いに応じて支払いが行われるため、

通常の売掛サイトより早く資金回収できるケースもあります。

資金繰りの改善につながる可能性があります。

 

新たな取引機会

信託与信を活用することで、

これまで与信面で慎重だった案件にも取り組みやすくなる可能性があります。

これは商社様にとって、新しいビジネスチャンスにもつながるかもしれません。

 

「前例がない」は永遠には続きません

新しい仕組みが広がるとき、

必ず聞かれる言葉があります。

「前例がありません。」

しかし、

今では当たり前になっている多くの仕組みも、

最初はすべて「前例がない」ところから始まりました。

電子契約、クラウド会計、電子請求書なども同じです。

最初の一歩を踏み出した企業が、

結果として業界をリードしてきました。

信託与信も、

建築業界の新しい信用の仕組みとして、

今後広がっていく可能性があります。

 

建材商社様とともに新しいスタンダードを目指して

私たちはエスクロー信託建築資金管理システムの普及に携わる身として、

建材商社様へ無理に仕組みを押し付けたいとは考えていません。

一方で、

信託与信という考え方が、

商社様・建築会社・施主様の三者にメリットをもたらす可能性があることも、実際の運用を通じて感じています。

だからこそ、

一つひとつの案件で丁寧にご説明し、ご理解いただきながら進めていきたいと考えています。

 

まとめ

エスクロー信託建築資金管理システムにおける信託与信は、

建築会社だけでなく、

建材商社様にとっても新しい可能性を持つ仕組みです。

もちろん、

社内承認や契約上の確認など、慎重な検討が必要な場面もあるでしょう。

しかし、

すでに実際の運用実績があり、

同意書面による透明性も確保されています。

建築業界は今、大きな転換期を迎えています。

「前例がないから難しい」ではなく、

「新しい価値を一緒につくる」

という視点で、信託与信という新しい仕組みをご検討いただければ幸いです。

エスクロー信託建築資金管理システムは、一般社団法人安心・安全住宅供給協議会(安住協)が手掛ける安心・安全のサービスです。

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