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建築会社の与信が理由で融資が止まる?エスクロー信託による信用補填という選択肢

土地を購入して賃貸マンションやアパート、店舗、オフィスなどを建築する場合、金融機関から建築資金の融資を受ける方も多いでしょう。

融資審査というと、

「施主の収入や資産状況」

「土地の担保評価」

「完成後の収益性」

などが審査されるイメージが強いかもしれません。

しかし、大規模な建築プロジェクトになると、もう一つ重要なポイントがあります。

それが、

「実際に工事を行う建築会社の信用力(与信)」

です。

土地も決まった。

建築計画も決まった。

建築会社から見積りも取得した。

それでも、金融機関から建築会社の与信について懸念を示され、融資実行に向けて追加の対応を求められるケースがあります。

そのような場面で、一つの選択肢となり得るのがエスクロー信託建築資金管理システムによる信用補填です。

今回は、なぜ建築会社の与信が融資に影響するのか、そしてエスクロー信託がどのような役割を果たす可能性があるのか、実際のRC造賃貸マンションの事例を交えてご紹介します。

 

 

なぜ金融機関は建築会社の与信まで確認するの?

金融機関が建築資金を融資する場合、重要なのは単に「お金を貸せるか」だけではありません。

融資した資金によって予定している建物が完成し、その後の事業や返済が計画どおり進むことも重要です。

例えば、土地を購入してRC造賃貸マンションを建築する場合を考えてみます。

建物が完成すれば入居者を募集し、賃料収入を得ることができます。

しかし、工事途中で建築会社が事業を継続できなくなればどうでしょうか。

建物が完成しない。

賃料収入も発生しない。

別の建築会社を探さなければならない。

追加工事費が必要になる可能性もある。

こうした事態は、施主様だけでなく融資を行う金融機関にとっても大きなリスクになります。

そのため金融機関が、「この建築会社が最後まで工事を完成できるのか」という視点から施工会社の信用力を確認することがあります。

「工事ができる会社」と「金融機関が融資できる会社」は必ずしも同じではありません

ここは非常に重要なポイントです。

施工技術があり、実際に良い建物を造っている建築会社であっても、金融機関の与信評価が必ず高いとは限りません。

例えば、

  • 会社規模
  • 財務内容
  • 自己資本
  • 借入状況
  • 過去の業績
  • 施工実績
  • 受注残
  • 資金繰り

など、金融機関はさまざまな情報から判断します。

そのため施主様が、

「価格も施工内容も、この建築会社が一番良い」

と判断していても、金融機関から見ると別の評価になることがあります。

ここで問題になるのが、建築会社を変更するかどうかです。

 

与信の高い建築会社へ変更すれば建築費が上がることも

一般的に、大手ゼネコンや財務基盤の強い建築会社は金融機関から高い信用を得やすい傾向があります。

しかし、必ずしも建築費が安いとは限りません。

実際にエスクロー信託建築資金管理システムが採用されたRC造賃貸マンションの事例では、施主様が複数のゼネコンから相見積りを取得しました。

その結果、

最も高い会社と最も安い会社では、請負金額に約2億円もの差がありました。

施主様は施工内容や価格などを比較し、最も安価なゼネコンを選択されました。

ところが、融資を予定していた金融機関から、そのゼネコンの与信について懸念が示されました。

そこで課題となったのが、

「建築会社を変更せずに、金融機関が懸念する信用リスクを補完できないか」

ということでした。

 

そこでエスクロー信託建築資金管理システムをご提案

この案件では、レジスタ合同会社のホームページをご覧になった施主様からお問い合わせをいただきました。

そこで、代表の小島が理事を務める一般社団法人安心・安全住宅供給協議会(安住協)とともに、金融機関へエスクロー信託建築資金管理システムについてご説明しました。

エスクロー信託建築資金管理システムでは、施主様の建築資金を信託会社の信託口座で管理します。

そして安住協が工事の進捗を確認して出来高査定を行い、その出来高に応じて支払いを指図します。

つまり、

「融資した建築資金が、工事の進捗に合わせて管理・支出される」

という仕組みを金融機関にも示すことができます。

 

エスクロー信託による「信用補填」とは?

ここで重要なのは、エスクロー信託が建築会社そのものの財務内容を改善するわけではないということです。

建築会社の自己資本が増えるわけでも、決算内容が変わるわけでもありません。

では、何を補填するのでしょうか。

それは、

建築プロジェクトにおける「資金管理」と「完成までのリスク管理」です。

通常、建築会社へ支払った工事代金は建築会社の管理下に入ります。

一方、エスクロー信託建築資金管理システムでは、まだ出来高として支払われていない資金は信託口座で管理されます。

工事の進捗確認と支払いを連動させることで、施主様の資金を守りながらプロジェクトを進めます。

この仕組みが、金融機関にとって建築会社の与信に対する懸念を補う材料の一つとなる可能性があります。

私たちはこれを「信用補填」という考え方で捉えています。

 

実際に金融機関の承認を得て2026年5月に竣工

今回のRC造賃貸マンションでは、エスクロー信託建築資金管理システムについて金融機関へ説明を行い、承認を得ることができました。

その後、融資が実行され、建築工事が進行。

2026年5月に建物が無事竣工し、施主様へのお引渡しが完了しました。

これは私たちにとっても非常に重要な事例です。

もともと木造注文住宅を中心として活用されてきたエスクロー信託建築資金管理システムが、RC造の賃貸マンションという規模の大きな建築プロジェクトにおいても活用されたからです。

さらに、単なる建築資金の保全だけでなく、

金融機関が懸念した建築会社の与信を補填する仕組みとして活用された

という点にも大きな意味があると考えています。

 

エスクロー信託を使えば融資が通るわけではありません

ここは誤解のないようにお伝えしておきたいポイントです。

エスクロー信託建築資金管理システムを採用すれば、

必ず金融機関から融資を受けられるというものではありません。

融資判断は金融機関が、

施主様の信用力、自己資金、土地の担保評価、事業収支、建築計画、建築会社などを総合的に審査して決定します。

また、金融機関によってエスクロー信託に対する考え方も異なります。

したがって、

「融資を通すための制度」

というより、

建築プロジェクトの資金管理を透明化し、金融機関が抱えるリスクの一部を軽減するための選択肢

と考えていただくのが適切です。

 

建築会社にとっても新しい受注機会につながる可能性

信用補填という考え方は、施主様だけにメリットがあるものではありません。

例えば、

技術力がある。

施工実績もある。

価格競争力もある。

しかし、会社規模や財務面を理由に大型案件の融資で金融機関から慎重に見られてしまう。

そのような建築会社にとって、エスクロー信託建築資金管理システムを利用することで、これまで受注が難しかったプロジェクトへ参加できる可能性も考えられます。

これは建築会社そのものの与信を肩代わりするという意味ではありません。

第三者による出来高査定と信託口座による資金管理をプロジェクトに組み込むことで、信用を補填する。

この考え方が重要です。

 

土地を購入して建物を建てる方にも知っていただきたい仕組みです

レジスタ合同会社がエスクロー信託建築資金管理システムを推進している理由も、ここにあります。

私たちは不動産仲介会社です。

建築工事の受注を主目的としてこの仕組みを紹介しているわけではありません。

土地をご購入いただいたお客様が、

建築会社を選び、

金融機関から融資を受け、

建物を無事完成させる。

そこまで進んで初めて、土地購入の目的が実現します。

だからこそ、不動産会社として土地を仲介するだけではなく、「土地購入後の建築リスク」についても選択肢を提示したいと考えています。

建築会社の与信で融資に課題が生じたら、会社変更だけが選択肢ではありません

土地も決まり、

建築計画も決まり、

条件の良い建築会社も見つかった。

それにもかかわらず、

「金融機関から建築会社の与信について懸念を示された」

という場合、すぐに建築会社を変更することだけが解決策とは限りません。

プロジェクトの内容によっては、

エスクロー信託建築資金管理システムによって資金管理を強化し、信用を補填する

という方法を検討できる可能性があります。

土地探し・土地購入については、レジスタ合同会社へご相談ください。

エスクロー信託建築資金管理システムについては、一般社団法人安心・安全住宅供給協議会(安住協)をご紹介いたします。

 

まとめ|「会社の信用」だけでなく「仕組みで信用を補う」

建築プロジェクトでは、施主様、建築会社、金融機関など、多くの関係者が一つの建物完成を目指します。

その際、

「信用力の高い会社を選ぶ」

ことはもちろん重要です。

しかし、これからはそれだけではなく、

「仕組みによって信用を補填する」

という考え方も重要になるのではないでしょうか。

エスクロー信託建築資金管理システムは、

建築資金の保全、

第三者による出来高査定、

工事進捗に応じた支払い、

そして金融機関に対する信用補填。

こうした複数の役割を持つ建築資金管理の仕組みです。

土地購入から建物完成までを安心して進めるための一つの選択肢として、今後さらに不動産・建築・金融の各業界へ広がっていくことを期待しています。

 

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リンク:一般社団法人安心・安全住宅供給協議会

 

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