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土地購入から建築まで、施主のリスクを減らす新しい考え方|エスクロー信託建築資金管理とは
土地を購入して建物を建てる。
注文住宅であっても、賃貸マンションやアパートであっても、土地購入から建物完成までには大きな資金が動きます。
土地を購入するときには、不動産会社による物件調査や重要事項説明があります。
建築するときには、建築会社との工事請負契約があります。
金融機関から融資を受ける場合には、金融機関による審査もあります。
それでも、土地を購入してから建物が完成するまでのリスクがすべてなくなるわけではありません。
そこでレジスタ合同会社が普及を推進しているのが、「エスクロー信託建築資金管理システム」です。
今回は、土地購入から建築までを一つのプロジェクトとして考え、施主様のリスクを減らす新しい考え方についてご紹介します。

土地購入はゴールではなくプロジェクトのスタート
私たちは不動産仲介会社です。
当然、土地をご購入いただくことは不動産取引として一つの大きな節目になります。
しかし、その土地に建物を建てることが目的であれば、土地購入はゴールではありません。
むしろ、そこからが建築プロジェクトのスタートです。
土地を購入した後には、
- 建築会社の選定
- 工事請負契約
- 建築融資
- 建築確認
- 工事着工
- 建築資金の支払い
- 工事の進捗確認
- 建物完成
- 引渡し
といった長いプロセスが待っています。
特に建築工事では数千万円、数億円という大きな資金が動くことも珍しくありません。
だからこそ、土地の安全性だけではなく、「建物が完成するまで、建築資金をどう守るか」についても考えておく必要があります。
建築工事にはさまざまなリスクがあります
建築会社を慎重に選んだからといって、すべてのリスクをなくせるわけではありません。
建築工事は数か月から1年以上にわたることがあります。
その間に、
資材価格の高騰、人手不足、工事遅延、資金繰りの悪化など、契約時には予測できなかった問題が発生する可能性があります。
極端なケースでは、工事途中に建築会社が事業を継続できなくなることも考えられます。
問題となるのは、そのときに施主様が支払った建築資金がどうなっているのかということです。
エスクロー信託建築資金管理システムとは?
エスクロー信託建築資金管理システムでは、施主様の建築資金を信託会社の信託口座へ預託します。
そして、一般社団法人安心・安全住宅供給協議会(安住協)が工事の進捗に応じて出来高を査定し、その出来高に応じた支払いを指図します。
つまり、
工事の進捗と建築資金の支払いを連動させる仕組みです。
建築会社へ先に多額の資金を渡してしまうのではなく、工事が進んだことを確認してから、その出来高に応じた金額を支払います。
万が一、工事会社が工事を継続できない事態となった場合でも、まだ支払われていない工事資金は信託口座で管理されています。
これが、エスクロー信託建築資金管理システムの大きな特徴です。
「建築会社を信用しない仕組み」ではありません
エスクロー信託について説明すると、
「建築会社を信用できないから利用する制度なのですか?」
と思われることがあります。
私たちはそう考えていません。
むしろ、施主様・建築会社・金融機関が安心して同じプロジェクトを進めるための仕組みだと考えています。
建築会社にとっても、工事の出来高が第三者によって確認され、その内容に基づいて支払いが行われることで、資金の流れが明確になります。
金融機関にとっても、融資した建築資金がどのように管理・支出されるのかが明確になることは安心材料の一つとなり得ます。
RC造賃貸マンションでは「与信補完」としても活用
実際に、エスクロー信託建築資金管理システムは木造注文住宅だけでなく、RC造(鉄筋コンクリート造)の賃貸マンション建築でも採用されています。
この案件では、施主様が複数のゼネコンから相見積もりを取得し、最も高い会社と最も安い会社では請負金額に約2億円の差がありました。
施主様は最も安価なゼネコンを選択されましたが、融資を行う金融機関がその建築会社の与信について懸念を示しました。
そこで、エスクロー信託建築資金管理システムによって建築資金を管理する仕組みをご説明し、金融機関から承認を得ることができました。
工事は進み、2026年5月に無事竣工し、施主様へのお引渡しも完了しています。
この事例からも、エスクロー信託は単なる資金保全だけではなく、建築会社の信用力を補完する一つの仕組みとして活用できる可能性があります。
戸建住宅やRCマンションだけではない可能性
エスクロー信託建築資金管理システムという名称から、注文住宅などの住宅建築だけをイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし私たちは、この仕組みにはさらに幅広い可能性があると考えています。
例えば、
- 木造注文住宅
- 賃貸アパート
- RC賃貸マンション
- 店舗・テナントビル
- オフィスビル
- 倉庫
- 事業用施設
など、一定規模の工事資金が必要となるさまざまなプロジェクトへの活用が考えられます。
そして将来的には、さらに違った分野への応用も検討できるのではないでしょうか。
植物工場への活用という可能性
レジスタ合同会社では、不動産事業だけでなく、水耕栽培の研究・栽培・コンサルティングを行う企業と連携し、植物工場向けの照明部材や栽培ラックなどの納品にも携わっています。
植物工場を新設する場合には、建物だけではなく、
栽培ラック、照明、空調、給排水、電気設備、栽培設備など、多くの設備投資が必要になります。
そのためプロジェクト全体では、大きな資金が動くことになります。
現時点で植物工場へのエスクロー信託建築資金管理システムの採用実績を示すものではありませんが、将来的には、建築工事と設備工事を含めた資金管理の仕組みとして活用できないか研究していく価値があると考えています。
系統用蓄電池事業への活用という可能性
もう一つ、私たちが可能性を感じているのが系統用蓄電池です。
系統用蓄電池事業では、
土地取得から始まり、系統連系、造成、蓄電池設備、受変電設備、電気工事など、さまざまな工程があります。
プロジェクト規模によっては多額の事業資金が必要になります。
こちらについても、現時点でエスクロー信託建築資金管理システムの採用実績があるということではありません。
しかし、土地取得から設備完成までの間に複数の事業者が関係し、大きな資金が動くという意味では、エスクローという考え方との親和性を研究する余地はあると考えています。
将来的に、
「土地+建築+設備+資金管理」
まで一つのプロジェクトとして安全性を高めることができれば、エスクロー信託の活用範囲はさらに広がるかもしれません。
不動産会社だからこそ「土地のその先」まで考えたい
レジスタ合同会社は、エスクロー信託建築資金管理システムを利用して自社の建築工事を受注することを主目的としているわけではありません。
私たちが目指しているのは、
土地を安心して購入していただき、その土地に安心して建物や施設を完成させていただくことです。
不動産会社の仕事を「土地を仲介して終わり」にしない。
土地購入後の建築や事業まで考え、お客様が抱えるリスクを少しでも減らす。
そのための一つの選択肢として、エスクロー信託建築資金管理システムを不動産業界にも広げていきたいと考えています。
土地を購入して建物を建てたい方へ
土地を購入して注文住宅を建てたい方。
土地から賃貸マンション・アパートを建築したい投資家様。
事業用地を購入して店舗・オフィス・倉庫などを建築したい企業様。
土地購入と建築をセットで考えているのであれば、土地の価格や立地だけではなく、「建物完成までの資金管理」についても考えてみてください。
土地探し・土地購入のご相談はレジスタ合同会社へ。
そして、エスクロー信託建築資金管理システムについては、弊社代表の小島が理事を務める一般社団法人安心・安全住宅供給協議会(安住協)をご紹介いたします。
まとめ|土地購入から完成までを一つのプロジェクトとして考える
土地を購入して建物を建てる場合、
「土地」と「建築」を別々に考えるのではなく、
土地購入から建物完成までを一つのプロジェクトとして考えることが重要です。
良い土地を選ぶ。
信頼できる建築会社を選ぶ。
金融機関と資金計画を立てる。
そして、大切な建築資金を安全に管理する。
エスクロー信託建築資金管理システムは、その最後の「資金管理」を支える仕組みです。
戸建住宅からRC造賃貸マンションへ。
そして将来的には、さまざまな事業用施設や植物工場、系統用蓄電池などへ。
私たちは、エスクロー信託の可能性を建築業界だけに限定せず、不動産と建築、そして新しい事業をつなぐ仕組みとして研究・普及していきたいと考えています。
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